嘔吐(おうと)
嘔吐(おうと)は、胃の中のものを吐き出すことを指します。嘔吐には中枢性と末梢性があり、それぞれ原因によって診断されます。中枢性は脳の嘔吐中枢が刺激を受けることによって起こる嘔吐で、脳の病気や内耳に刺激を受けたときに起こります。末梢性は内臓からの反射によって起こる嘔吐を指し、消化器、肝臓、腎臓の病気のときに見られます。乗り物酔いや二日酔いは前者、心筋梗塞のときに見られるとされている嘔吐の症状は後者です。高齢者が嘔吐の症状を見せているときは脱水状態を引き起こしやすいため、水を飲ませたり点滴処置をしたりする必要性が大いにあります。また、吐き続けることで誤って吐物が肺に入ってしまって肺炎を起こす可能性もあるので、軽い症状であっても長期的に発症する場合は医師の診察を受診しましょう。