口腔ケア

口腔ケア

 

口腔ケアとは、簡単にいうと口のお手入れのことです。手入れをすることで口や全身の病気予防、健康の維持・増進、リハビリテーションを通して生活の質(QOL)を向上させることを目指す科学や技術をあらわしています。口は食事をする、楽しく話す、元気に笑うといった心と身体の健康に欠かすことができない機能を持つ身体の一部であるため、口腔ケアは非常に重要です。そんな口腔ケアは「機能的口腔ケア」と「器質的口腔ケア」の2つの種類に分類することができます。

 

機能的口腔ケアとは、話す、笑う、噛む、飲み込むといった口の機能を回復・維持・向上させるために行うものです。これらの機能を維持することが、おいしいものを食べることや楽しく会話することにつながります。一方で、器質的口腔ケアは、舌・歯茎・ほほの内側など口のなかすべての汚れを取り除き、清潔な保つために行います。この2つを平行して行う必要があります。口腔ケアを行う際のポイントは、無理なく短時間で終わらせる、できる限り自力で行ってもらい最後に見てあげる、口内炎や傷がないか口のなかの状態をチェックすることです。

 

このポイントを意識しながら、声かけ→用具の準備→姿勢や安全の確保→口の中のチェック→口腔ケア(口の中の清掃、義歯の清掃)→口の中の観察→後片付けといった流れで行います。口腔ケアの効果としては、唾液の分泌が促進され乾燥が改善された、発熱率が低下した、食道へ行くべき食べ物が気管に入ってしまい発生する誤嚥性肺炎の予防、入れ歯の使用率が下がることによる認知症予防、心臓病や糖尿病の予防、医療費の削減など多くの可能性を秘めています。

 

 

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