長座位

長座位

 

長座位とはベッドや床の上にお尻をつき、両足を伸ばした状態で座る姿勢のことを指します。そのほかにも端座位、ファーラ―位、起座位など、たくさんの座位が存在し、介助者はその人の体の状態に合わせて適切な座位をしてもらう必要があります。
でははじめに長座位の特徴を見ていきましょう。長座位は両足をしっかりと伸ばした上で座っている姿勢であることから、心臓や肺への負担を軽減させることができる座位です。しかし、上半身の体重がお尻一点に集中してしまいます。


続いて端座位です。端座位はベッドの端に腰をかけ、足を下した状態の体位のことを指示します。車いすやトイレへ移乗する際のステップとして活用されることが多いです。また、自力で座位を保つ必要があることから、運動やリハビリテーションの一環として行われることもあります。


続いて紹介するファーラ―位は、別名半座位とも呼ばれており、上体を30~60度起こした状態の体位を示します。体位を保持するためには専用のベッド、道具を用いることが多いですが、体がずり落ちないようにするためにも頭部・ひざ下などを枕やクッションで支えるのが望ましいです。心臓や肺などに疾患があり、仰向けの状態で呼吸困難になってしまうことがある人の場合、ファーラ―位で睡眠をとるようにしています。


最後に紹介するのは起座位です。起座位は上半身をほぼ90度に起こした状態で、枕やクッションなどを抱えるように前かがみの姿勢を保つことを指示します。心疾患や肺疾患などの際に呼吸困難を軽減する目的で行われる体位で、心臓を高い位置に保つことで、肺にかかる負担を軽減し、呼吸を助ける働きがあります。
ここで紹介した体位はごく一例であり、ほかにも多数ございますので、様々な体位の理解を深め、利用者様に最適なサービス提供をできるようにしましょう。

 

 

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