虚弱高齢者
虚弱高齢者とは心身機能の低下や病気などによって日常生活の一部に介助を必要とする高齢者のことをいいます。虚弱児高齢者は介護保険法に基づいた要介護認定では自立と判定されており、要介護や要支援の必要性はないとされています。厚生労働省の定義づけによると、心身の活力の低下は加齢によるものとし、運動機能や認知機能に加えて複数の慢性疾患の併存などにより生活機能が障害され、虚弱性が出現している状態の中で適切な介護や支援によっては維持向上の見込みがある状態のことを言うとされています。要するに自立と要介護の中間地点にいる高齢者のことです。早期発見と正しい治療や予防を行うことが維持向上へとつながりますが、判別が困難とされています。体重の減少や疲れやすくなったり、歩行速度や握力、活動量の低下などの変化が見られたら虚弱高齢者の可能性、またはその前段階が考えられます。また、このような異変に本人はなかなか気づきにくいとされているため、周りの家族のサポートが必要です。異変を感じたらまず、持病を持っている方はその持病のコントロール、運動療法や栄養療法などで筋力低下などの予防をし、感染症などの予防を念入りに行い免疫力低下に対応していく必要があります。いずれにせよ、介護認定では自立とされていても、周囲の人々の支援がとても重要となります。