健側と患側

健側と患側

 

介護施設には体の半身に麻痺を折ったり、手足の片方に障害を持つ人など、1人の体の中で健康な部分と障害を負った部分と両方を抱えている人が多数いらっしゃいます。こうした人の障害がなく、健康に動かせる部分を健側、障害がある部分を患側と呼んでいます。健側のことを非マヒ側、患側のことをマヒ側と呼ぶこともあります。

原因は様々ですが、脳梗塞などの脳の病気や事故などによって脳が損傷を受けた場合に起こります。脳は左右に分かれており、左脳が損失を受けた場合右半身に、そして右脳が損失を受けた場合は左半身に影響が出てしまいます。これは脳と体の神経が首を境に左右逆につながっているからなのです。こうした要介護者を介助する場合、普通の人と異なってどこが患側であるかをしっかり理解した上で介助する必要がありますので注意してください。

 

例えば、歩行を補助する際は健側側に杖を持ってもらいます。そうすることで要介護者の方はバランスがとりやすく、歩いている際の店頭のリスクが軽減されるのです。また、毎日行っている体温測定も健側側が良いとされています。患側側というのは麻痺しており、つまり血流が滞ってしまっていることを表しています。それに対して健側側というのは血流が安定しており、正確な体温を測るのに適していると言えるでしょう。

多くの人がこうした身体障害を抱えているため、すべての人の体の状態を把握するのは非常に難しくなってきますが、それぞれの健側と患側を把握することはリスク回避のためには必要不可欠であり、これ以上介護事故を増やさないためにもしっかりと把握しておかなければいけないことなのです。
 

 

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