胃ろう

胃ろう

 

胃ろうとは口から食事をとるのが困難な人に対して胃から直接栄養をとることができるよう、内視鏡を使って作られたお腹の小さな口のことを言います。胃ろうは欧米で多様される長期的な栄養管理法で、鼻からチューブを通して栄養をとるよりも患者様への苦痛や介護者の負担が少なく、喉にチューブがないため、口から食事をとるリハビリや言語訓練が行いやすいという利点があります。胃ろうをつくるための手術をPEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:経皮内視鏡的胃瘻造設術)といい、順調に手術が進めば約30分で終了、術後4日前後で入浴も可能となるため体への負担がとても少ないとされています。また、食事介助の時間や手間が軽減されるため、介護する側の負担も少なくなることも利点の一つです。しかし、胃ろうを通じて流し込む栄養剤は人間が生活していくなかで必要最低限の栄養素を液状にしたものであるため、体重が減ってしまう可能性や、免疫力の急激な低下などによっては胃ろう周辺の皮膚のただれや注入した栄養剤の逆流なども考えられます。そのため、胃ろうを持つ患者様には専門知識がある介護士をつけることが推奨されます。

 

 

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