足浴

足浴

 

全身浴やシャワー浴などが困難な患者に対しての新陳代謝の維持などによる身体機能の向上やリラックス効果を目的とする主に高齢者の患者を対象とした入浴方法のことをいいます。

 

足首から先をお湯(約38度~40度)につけ、優しく洗い流していくことで足先から全身を温め血行を促し、清潔感を保ちます。足は身体の末端にあたるため、身体の冷えや血行不良になりやすい部位となっています。

 

そのような場所を重点的に温めることで血液にたまった老廃物を流し、循環機能や新陳代謝の向上を促すことができます。足先のみの入浴となるため体力の消耗や血圧上昇が少なく、心疾患などの身体機能が低下している患者にたいして最適とされる入浴方法とされています。

 

他にも足浴の具体的な目的と効果として皮膚の保清や筋肉の疲労の軽減、痛みの緩和や入眠促進効果、リラクゼーションやストレス緩和効果などが期待されます。足のみの入浴方法ですが、以上のように得られる効果は多く、積極的に取り入れていくべき看護の一つとされています。

 

また、足浴の時間は患者と看護師の間でのコミュニケーションを近い距離で行うことができるため、足浴を通じて様々な効果を得つつ、患者との良好な関係を築いていくことも可能とされています。

 

 

ケアラビNEWSのトップに戻る

 

介護業界用語録トップに戻る

 

介護業界用語録ア行のトップに戻る