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立ったり歩いたりすることが難しい高齢者の方々の生活を豊かにするのが「車いす」。ベッドから離れて自らの意思で移動することによって、心身ともに機能が回復しやすくなると言われます。それ以外に介護者にとっても、移動中にうまく車いすを用いることで負担を軽くすることが望めます。

 

今回は主に介護者目線で、車いすを使用する際の注意点、ケース別の対応方法を解説します。

車いすを使う前に

車いすに乗る前には必ず安全確認を徹底してください。また安全確認時に異常が見受けられなくても、定期的にメンテナンスを実施することを怠ってはいけません。

 

乗車前には、以下の事項を確認しましょう。
・タイヤの空気が抜けていないか
・ブレーキやストッパーが問題なく作動するか
・車輪が滞りなく動くか
・足を乗せるフットサポート(足置き)部分が正しく上下するか
・座面がたわまないか

 

確認ができたら、次の順序で高齢者の方に乗車して頂く準備をします。

1 両方のブレーキをかけて、肘掛けを両手で掴んで同時に広げる
2 両手で座面の中央を押し下げるようにしてさらに車いすを開く
※この時に座面の端を掴んでしまうと、車いすに手を巻き込んでしまうので要注意!

 

また、車いすだけでなく乗車する高齢者の方のコンディションを整えることも考えなくてはなりません。身体と車いすの間に隙間が大きくあると衝撃が伝わりやすくなってしまうため、高齢者の方の身体に合った大きさの車いす用クッションを用意しましょう。

 

体調が思わしくない日に外出して無理をさせたことで体調が悪化する場合も考えられます。「○曜日には絶対外出をする」といったようにルーティンを決めるのではなく、高齢者の方のモチベーションや体調が外出するの問題ない時に外に出るといった心配りが大切です。

車椅子の基本的な使い方

押すとき

1 介護者は車いすの後ろに立ち、グリップを両手で握ります。

※誰でも知っている基本的な使い方ですが、これをしっかりと守ることが安全に使用するための最重要ポイント!
2 高齢者の方に座って頂いてからフットサポートを下げて足を乗せ、肘掛けを両手でつかんで頂きます。
3 押す前には、必ず高齢者の方に一声かけてから、前後左右を確認して、ゆっくりと進めます。

ブレーキをかけるとき

1 介護者は車いすの後ろに立ち、片手はグリップ、もう一方の手はブレーキを握ります。

※ブレーキをかけづらい場合、車いすの真横に立つとグリップとブレーキが握りやすくなります。
2 片方のブレーキをかけた後、もう一方のブレーキもかけます。

段差を上がるとき

1 段差があるときは、段差に対して正面が相対するように車いすを回します。
2 介護者はグリップを両手で力を入れながら押し下げて、車輪の中央付近にあるティッピングレバーを片足で踏んで前輪を上げます。
3 グリップにかける重みでバランスを保ちながら前進させて、ゆっくりと段上に乗せてから後輪をその勢いで押し上げます。

段差を降りるとき

1 上がるときとは逆に、段差に対して車いすを後ろ向きにした後に後輪を降ろします。
2 ティッピングレバーを踏み前輪を浮かせながらゆっくりと後退して、高齢者の方の足が段差にぶつからないように前輪を段下に降ろします。

上り坂のとき

・上り坂は普通の道路よりもより押す力が必要になるため、介護者は脇をしめて、大きな歩幅をとってゆっくり進む必要があります。

下り坂のとき

・上り坂とは反対に、下り坂は普通の道路と同じ力で押すとスピードが増してしまうため調整が必要です。
・あまりにも急な下り坂のときには、進行方向とは反対を向いて重みを介護者が受け止めてつつ、ゆっくりと進んで安全を確保しましょう。車道側の手をグリップではなく肘掛けに置くのも加速を防ぐコツです。

車いすを使い終わったら

車いすを使用した外出が終わったら、きちんと車いすをたたんで保管しましょう。

1 両方のブレーキをかけた後、フットサポートを手で押し上げる
2 座面の中央を両手で引き上げるようにして、折りたたむ
3 最後に肘掛けを引き寄せる

車椅子を使う際に注意すべきこと

・急な動作はできるだけ避けましょう。発進、停止だけでなくカーブも乗車している方にとっては負担が大きく感じられることもあります。
・人混みでは車いすに乗った高齢者の方の足が通行人に当たらないように常に目を離さないことを徹底しましょう。
・予めルートを設定し、あまりにも傾斜が激しいところや溝が大きい場所、砂利道などを避けた道順を取るようにしましょう。
・停止するときや、介護者が車いすから一瞬でも離れるときには必ず両方のブレーキをかけたのを確認してから移動しましょう。高齢者の方の転落や車や自転車との事故に繋がりかねません。特に坂道などの勾配がある場所では大きな事故を引き起こす可能性が高くなります。
・車両通行用にスロープ状の部分がある歩道では車道側に車いすが傾くため、注意を払うようにしましょう。

 

はじめにもあるように車いすは高齢者の方にとってリフレッシュとなる一方で、不安を感じる場面も多くある移動方法です。介護者側が想定している衝撃やスピードの何倍ものインパクトを感じていることもありますので、常に高齢者の方の気持ちに寄り添って声をかけながらゆっくりと進むようにしましょう。

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